膝の痛みでお困りではありませんか?

膝の痛みが長く続くと、買い物や外出を控えるなど、日々の暮らしにも影響します。「治療を続けているけれど痛い」「手術以外に方法はないだろうか」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
クーリーフは、変形性膝関節症に伴う慢性的な膝の痛みに対し、痛みを軽減することを目的とした治療です。
クーリーフ(Coolief)治療とは
注射やリハビリを続けても膝の痛みが十分にやわらがず、人工関節などの手術が難しい方へ痛みを軽減するための治療選択肢です。
膝の痛みが続くと、歩くことや階段の上り下りだけでなく、買い物や外出など、普段の生活にも負担がかかります。
クーリーフ(Coolief)は、変形性膝関節症による慢性的な膝の痛みに対し、痛みを伝える神経へ高周波を用いて働きかける治療です。
すべての方が受けられる治療ではありません。診察や検査、治療前のテストブロックを行い、医師が適応を判断します。
膝の痛みでお困りの方は、まずは現在の症状をご相談ください。

クーリーフ治療の対象となる方

- 変形性膝関節症と診断され、慢性的な膝の痛みがある方
- 飲み薬、外用薬、リハビリテーション、関節内注射などの保存療法を十分に行っても、痛みが改善しない方
- 膝の状態が比較的軽度であるなど、現時点では外科的治療の対象とならない方
- 合併症などの理由により、人工関節などの外科的治療を行うことが難しい方
- 治療前のテストブロックで、痛みが50%以上軽減した方
主に、変形性膝関節症に伴う慢性的な膝の痛みがあり、薬や注射、リハビリテーションなどの保存療法で十分な効果が得られない方を対象に検討します。
治療前には、膝の感覚神経に局所麻酔薬を注射する「テストブロック」を行います。痛みがどの程度変化するかを確認し、その結果も踏まえて治療の適応を判断します。自分が対象になるか分からない方も、診察時にご相談ください。
膝の痛みを軽減する仕組み

変形性膝関節症では、軟骨のすり減りや関節の炎症などにより、膝の周囲に痛みが生じます。その痛みは、膝の周囲にある感覚神経を通って脳へ伝えられます。
クーリーフ治療では、超音波(エコー)で位置を確認しながら、膝の痛みに関係する3か所の感覚神経を対象に治療を行います。高周波電流によって神経を加温・凝固することで、膝から脳へ届く痛みの信号を伝わりにくくし、慢性的な痛みの軽減を目指します。この治療の目的は「痛みを軽減すること」です。関節の変形や軟骨の状態を改善する治療ではないため、治療後も膝の状態に応じて、運動療法や薬物療法などを続ける場合があります。
診察から治療後までの流れ
クーリーフ治療を希望される場合も、初診当日に治療を行うわけではありません。診察と検査を行い、治療の適応を慎重に判断します。
診察・検査
痛みの状態や続いている期間、これまでに受けた治療、持病、服用中のお薬などを伺います。必要に応じて画像検査などを行い、膝の状態を確認します。
適応の判断とテストブロック
保存療法の実施状況や外科的治療の適応を検討します。クーリーフ治療の対象となる可能性がある場合は、膝の感覚神経に局所麻酔薬を注射し、痛みの変化を調べるテストブロックを行います。痛みが50%以上軽減した場合に、本治療を検討します。
クーリーフ治療
局所麻酔を行い、超音波(エコー)で位置を確認しながら治療用の針を進めます。対象となる感覚神経に高周波電流を流し、痛みの信号を伝わりにくくします。治療方法やリスクについては、事前に医師から説明します。
治療後の確認・経過観察
治療後は院内で体調などを確認します。問題がなければご帰宅いただきます。治療後の過ごし方や次回の受診については、患者さんの状態に合わせてご案内します。
期待できる効果と治療の限界
クーリーフ治療により期待されるのは、変形性膝関節症に伴う慢性的な膝の痛みの軽減です。痛みがやわらぐことで、歩行や日常生活の負担が軽くなる可能性があります。
すべての患者さんに同じ効果が得られるわけではなく、痛みの軽減の程度や効果が続く期間には個人差があります。
また、クーリーフは次のことを目的とする治療ではありません。
- 膝の痛みを完全になくすこと
- すり減った軟骨を再生させること
- 膝関節の変形を元に戻すこと
- 将来の手術を必ず避けられるようにすること
治療後も痛みが残る場合や、一度軽減した痛みが再び現れる場合があります。治療効果と膝の状態を確認しながら、その後の治療方針を検討します。

治療を受けられない方・リスク
クーリーフ治療後には、針を刺した部分の痛み、赤み、皮下出血、痛みの一時的な悪化などが起こる可能性があります。また、感染、やけど、神経や血管の損傷、感覚の異常、局所麻酔に伴う副作用などが生じる可能性もあります。
治療前に、起こり得る症状や合併症について医師が説明します。治療後に強い痛みや腫れ、発熱、感覚の異常などが現れた場合は、速やかに当院へご連絡ください。
治療を受けられない方
次に該当する方は、クーリーフ治療を受けられない場合があります。
- 対象となる神経に関係する神経疾患の既往がある方
- 感染症がある方
- 血液凝固障害がある方
- 抗凝固薬を使用している方
- テストブロックで痛みが50%以上軽減しなかった方
- 人工膝関節置換術後の痛みがある方
- 骨切り術後などで、膝関節周囲に金属がある方
抗凝固薬などの服用を自己判断で中止しないでください。服用中のお薬は、診察時に必ず医師へお伝えください。上記以外でも、診察や検査の結果によって治療を行わないことがあります。
起こる可能性がある症状・合併症
クーリーフ治療では、次のような症状や合併症が起こる可能性があります。
- 針を刺した部分の痛み
- 赤み
- 皮膚のかぶれ
- 皮下出血
- やけど
- 痙攣
- 筋収縮
- 痛みの一時的な悪化
- 局所感染
- 神経や血管の損傷
- 感覚の異常
- 局所麻酔に伴う副作用
- その他、予期しない症状や合併症
治療前に医師が内容を説明し、ご理解・ご同意をいただいたうえで治療を行います。治療後に強い痛み、腫れ、発熱、感覚の異常など、気になる症状がある場合は、速やかに当院へご連絡ください。
保険適用と治療費

クーリーフ治療は、定められた適応条件を満たす場合、健康保険が適用されます。
実際の窓口負担額は、年齢、健康保険の負担割合、検査や処置の内容などによって異なり、診察料、画像検査、テストブロック、薬剤などの費用が別にかかる場合があります。
詳しい費用は、診察時またはお電話でお問い合わせください。
よくあるご質問
希望すれば、すぐにクーリーフ治療を受けられますか?
まず診察と検査を行い、これまでの治療内容や外科的治療の適応を確認します。その後、テストブロックで痛みが50%以上軽減することなどを確認し、医師が適応を判断します。患者さんのご希望だけで治療が決まるわけではありません。
治療中に痛みはありますか?
局所麻酔を行ってから治療しますが、針を刺すときや治療中に痛みや違和感を覚える場合があります。治療中は患者さんの反応を確認しながら進めます。ご不安なことがあれば、事前にお伝えください。
治療を受ければ、膝は治りますか?
クーリーフは膝の痛みを軽減することを目的とした治療です。軟骨を再生させたり、関節の変形を元に戻したりする治療ではありません。治療後も膝の状態に応じた治療や運動を続ける場合があります。
効果はどのくらい続きますか?
効果の程度や続く期間には個人差があります。十分な効果が得られない場合や、一度軽減した痛みが再び現れる場合もあります。経過を確認しながら、その後の治療方針を検討します。
人工膝関節の手術を受けた後の痛みにも治療できますか?
現在の適正使用指針では、人工膝関節置換術後の痛みはクーリーフ治療の適応ではありません。膝の状態を確認し、別の治療方法をご案内します。
将来、膝の手術が必要になった場合は受けられますか?
クーリーフ治療後に外科的治療が必要となることはあります。治療時期については、膝の状態を確認して判断します。適正使用指針では、やむを得ず外科的治療を行う場合、原則としてクーリーフ治療から6か月以上の間隔をあけることとされています。

